韓国での業務の際に利用しているエア・プサン(BX)よりメールが届きました。来月(6月)からBX独自のプログラム「FLY & STAMP」が開始されるそうです。
兎に角、搭乗運賃の「安さ」を売りにしている「Low Cost Carrier(LCC)」系にしては、ある種の「Frequent Flyer Program(FFP)」ともいえる珍しい施策ですね。
目次
FLY & STAMP Program 概要(Air Busan)
プログラムの詳細はBXのwebサイトを見て頂くとして、簡単に説明すると「釜山を起点とした搭乗区間ごとにスタンプ数が設定されていて、その積立てたスタンプの数でボーナス航空券(無料航空券)が利用できる」というものです。
区間スタンプの設定は、他のアライアンスのようなIATAのTPMを基準とした細かなものでなく、釜山起点目的地の距離でザックリとスタンプ数が設定されています。複雑さは無く分かり易いですね。
私の場合だと「FUK⇔PUS」1往復でスタンプ4個が貯まりますので、5回出張(スタンプ20個)で韓国国内線の、15回出張(スタンプ60個)で福岡線の無料航空券が貰える計算です。
しかしエアプサンには、ANAやJAL等に見られる「マイレージカード」に代わるモノは存在しません(web会員の会員番号のみ)。一体どうやって積算・管理するのでしょうか?
FLY & STAMP Program 積算(Air Busan)
このキャプチャは来月出張に際し予約したBXのweb画面です(妻帯同)。
赤い枠線で囲った処が今回新たに追加された項目です。マイレージ番号に代わるものとして「各個人の電話番号(携帯番号可)」をスタンプの積立て・管理に使用します。なかなか合理的ですね。
個人的には、昨年からこのプログラムを開始してくれれば嬉しかったのですが、それは過ぎた事。今後はBX搭乗に対し、少しだけ「貯める」楽しみができました。
Frequent Flyer Program(GK,JL,NH)
このキャプチャはJALのwebサイトです。冒頭にも記載した通り「搭乗運賃の安さを売り」にしているLCC系では、基本的に「Frequent Flyer Program(FFP)」を運用しているキャリアを見掛けません。
しかしJetster(GK)の場合は「オプション料金」を払うことによって、区間マイルの25%をJALマイレージバンク(JMB)へ積算することが可能です。
これはLCCの選択に迷った際「後押し」になる良い施策だと感じます。
話しは変わりますが、日本を代表するANAやJALのマイル受渡しは、何故「2親等」までなのでしょうか?(外資系キャリアは誰にでもマイルを譲渡できます)
世間では「顧客の囲い込み」という意見が大多数です。が、それが理由であれば「本会員との続柄を証明する物」の提出を徹底させるべきです。しかし、現状ではANA・JAL共にそういう類(たぐい)の証明や提示の必要が基本的にありません。(※いずれも「続柄を証明できる書類の提出をお願いする場合がある」との表現にとどまっています)
であれば、引き渡すマイル数が大きくなると贈与に該当する可能性を踏まえてでしょうかね。
また(JAL・ANAカード以外の)通常のクレジットカードから移行させる場合にはANA・JAL共に上限が設定されています。他人へのマイルのプレゼントは贈与に該当するという考え方ならば、直接航空券を買ってプレゼントするのと同じですし、何がどう問題なのでしょう。
「特典が交換されない率」が儲けとして計算に含まれているのであれば、使い切ってしまわれないようにという対策でしょうが、搭乗率・稼働率を上げるには好きなだけマイルを使わせた方が効果的な気がします。
むしろマイルを誰にでもプレゼントできるなら、決済の多い人がJAL・ANAカードを使う理由となって売上げも伸びるでしょう。
私の場合は業務での搭乗が殆どで、現在貯まったマイルを利用・譲渡するシーンが少ないため、ANAカードでの集中決済はしません。が、特に今更JCB ザ・クラスでなければならないシーンもありませんので、マイルが周囲の人たちにプレゼントできるならANAカードを使います。