昨日、大分県日田市琴平町の「旅籠(はたご)かやうさぎ」へ滞在してきました。
例年2月は、私の身を置く業界が多忙で、昨年通りに関東滞在が続くところ、先週予定しいた関東への移動日がタイミング良く(悪く)「大雪」となりスケジュール変更を余儀なくされました。お蔭で、急に発生した休みを利用し温泉宿へ滞在です。
目次
Arrival(到着)
福岡県との県境に位置する大分県日田市は、福岡市から高速を利用し1時間少々の好立地です。このロケーションでは日帰り湯も可能なため、思い立った時に利用し易い温泉地として重宝しています。
正門を通り、50m程のアプローチを進みます。苔が美しいですね。旅館の名の通り、至る所に「兎」が配置されています。
アプローチの最奥に歴史を感じる「茅葺」の建物が見えてきます。この建物の1Fがレセプションです。
Check-In(母屋)
この藁葺の母屋は、築100年を越す「旧庄屋」を改装したもので、この手の旅館にありがちな「移築」では無く、建てられた当時からこの地に佇んでいるということです。
その1階部分は「フロント」及び「食事処」として使用されています。フロント(土間)からの小上がりには囲炉裏が設置され、雛壇が飾られていました。画像には収めていませんが、見事な「梁」の古民家です。お茶を頂きながらチェックインを行いました。
Hanare Kakuregura(離れ客室 隠れ倉)
倉を移築し客室へと改装した離れ客室の「隠れ倉」を利用しました。1Fはリビング・内湯・露天、2Fは寝室といった造りになっています。
チェックインを行った母屋から最も遠くに位置するこの客室は、先ほど通ってきたアプローチを敷地入口まで戻らねばなりません。が、この2階建2間となる「隠れ倉」がこの宿で最も大きな客室です。
ちなみに、フロントがある母屋には本館客室が6室、離れ客室は6室の全12室で構成されています。
1F Living(1階 リビング)
玄関から向かって左側にリビング、正面扉は水回り、右側に2Fへと続く階段が設置されています。
お茶セット・珈琲セット・冷水等の無料飲料系及び有料の冷蔵庫内はビール中心の品揃えです。TVモニターの下にはDVDプレイヤーと、基本的な設備は一通り揃っています。また、客室の鍵は2つ用意されており、客室付以外の共用風呂を利用する(男湯・女湯に分かれる場合)の際に便利です。
リビングは「冬仕様」の「こたつ」です。自宅ではこたつを使用していませんし、客室の造り・家具や障子のしつらえから、なんだか懐かしい気分にさせられます。
畳部分が変形8畳及び、暖炉スペースと合わせリビングだけで約17㎡(10畳程)と快適な空間です。こたつは「座ったら最後」ですね、暫し動けなくなりました。
珈琲とお菓子を頂きながら、こたつで寛いでいる内に少しうたた寝していました。
ようやく意を決し、こたつから出て2Fへと向かいます。
2F Bedroom(2階 寝室)
2Fは倉の屋根裏部屋となっており、10畳の畳スペース及びそれを取囲む板の間がおよそ6畳程で、1Fと合わせこれだけのスペースがあれば4名利用でも十分ですね。ターンダウン時はここに布団が用意されます。
コンセプトが「文化と時」ということで、躯体も含め家具や小物、調度品もアンティークが中心です。箪笥の上にはさり気なく「兎」の置物が飾ってありました。
1F Bathdroom(1階 浴室・露天)
1F最奥がサニタリースペース。洗面・脱衣所・トイレが配置され、ここから客室付の内風呂及び露天風呂へとアクセスが可能です。洗面は陶器製のシングルシンク、敢えて不満を挙げるとすればトイレ空間が狭いということでしょうか。
洗面台横から繋がる「内風呂」は、タイル張りの丸型で大人二人が足を伸ばして入れる大きさです。また浴槽底面は檜張りのため座り心地の良い浴槽へ仕上がっています。
湯船からの目線となる浴室壁面は陶器の欠片でデコレイトされ、そのひとつひとつのデザイン(文様)が楽しめます。
さらに内風呂から外へ出ると客室専用の「露天風呂」です。屋根付きのため空を眺めることはできませんが、雨天でも利用できる側面を持ちます。内風呂・露天共に「源泉掛け流し」で24時間新鮮なお湯を堪能できます。(源泉は55度前後と若干熱めな為、利用者によっては少し薄める必要があるでしょう)
夕食まで十分時間があるため、この後は全館共用の温泉へと向かいます。(⇒続く)