「五味」とは、甘味・酸味・塩味・苦味・旨味(五行説では、甘味・酸味・塩味・辛味・苦味)を指し、「五味調和天下治」とは、五味が「季節・器・心」と調和した時、それは天下をも治める力を持つとの意だそうです。
此度の京都滞在時におけるディナーのひとつは南禅寺の料亭「瓢亭」の分家ともいえる「懐石 瓢樹」へと伺いました。手配はJCBザ・クラスのコンシェルジュです。
懐石 瓢樹
ロケーションは新町六角通りを西へ入った右側で、日本画家「今尾景年」の邸宅をそのまま利用した店舗です。聞けば大正3(1914)年に建築されたそうで、品格漂う近代和風に仕上げられています。
私が確認した中で、庭園は(坪庭も合わせ)3つあり、全ての部屋の窓から必ず庭(緑)が見えるよう設計されているようです。
また、手入れの努力もあると思いますが、各部材は当時のまま(若しくはそれ以上に)美しく、かなりの良材を使用していることが伺えます。後で調べたところ、皇室御用林より切り出した木材が使用されていました。よって当然のことながら良材ですね。
懐石料理
ということで、早速料理を頂きます。コースは懐石料理(13,068円/人)を選択、御品書きが無いため料理の詳細は割愛しますw
全体的にシンプルかつ上品な味付けと、料理が映える器が使用されており美味しく頂きました。唯一、前日のディナーが「八坂 圓堂」だったこともあり、天ぷらだけが少し重く感じました。
ひとつ残念だったことは、仲居さん次第で料理・素材等の説明が無かったことです。今回2名の仲居さんが対応くださったのですが、1名の方はサーブ時の説明が無く、逆に此方が問い合わせても「厨房に聞いてきます」といった具合で、その内面倒になり此方から聞くことも無くなりました。これでは「品格漂う歴史ある家屋」と「美味しい料理」、そして「五味調和天下治の書」が泣くというものですね、勿体無いw
鷲峰山 高台寺
食後は、コチラも昨年、一昨年同様「高台寺」の夜間拝観へと赴きました。タイミングもあるでしょうが、年を追うごとに夜間拝観客が増加傾向にあるようです。今回拝観チケットを買うだけで30分以上並びました、こういった時のアメックスは強みがあり、メンバーシップリワードで交換したチケットだと並ばずとも(別レーンから)入ることが可能です。
ライトアップされた木々と、それを映し出す鏡と化した「臥龍池」は今年も美しく、また来年も拝観に訪れたいと感じた高台寺でした。