「特別室用ラウンジ(特別室母屋)」を出て、さらに奥へと進み(下り)ます。
チェックインを行った「本館母屋」の位置と比較すると15m以上高低差(低い)があり、また特別室エロアに沿うように流れる「白滝川」の影響から、空気が冷たく感じます。
目次
特別室エリア 記事マップ
特別室エリアは「全6棟」で、その全ての客室コンセプトは「茶室」となっています。
今回滞在した客室は「松琴亭(しょうきんてい)」です。
「特別室」にもA又はBといった格付けがなされ、松琴亭・笑意軒・孤篷庵の3棟は「特別室A」と呼ばれるカテゴリ(客室料が高い)設定で、Web予約での客室指定はできず希望客室を事前確定させるためには、宿へ「直接の予約」が必要となります。(所謂、通常客室料)
私は「コンシェルジュデスク(JCB ザ・クラス)」へ希望客室を伝え「事前指定予約」を行いました。
特別室 松琴亭(アプローチ)
「特別室 母屋」から階段を下り左折すると、左手に「松琴亭」が見えてきます。
表札下の「竹筒」は、翌朝の「朝刊」用ポストです。
特別室 松琴亭(由来)
京都や茶室に詳しい方でしたら既にお分かりかと思いますが「桂離宮」唯一の草庵茶室「松琴亭」そのままがコンセプトで、実在の間取りや造りを可能な限り再現した客室となっています。
その名を冠したこの客室はHPでも説明されているよう「月燈庵」における「フラッグシップ」に位置付けられ、月燈庵を代表する最上位の客室です。
特別室 松琴亭(玄関)
玄関は2坪程で「下駄」が用意されています。「特別室 母屋」程度の距離であれば下駄でも問題ありませんが「スタンダード室エリア」や橋を渡る「本館 母屋」まで移動する際は(高低差もあり)結構大変ですので「靴」の方が良いと思います。
玄関を上がると両側に客室への入口(襖)があり、一の間(居間)、二の間(寝室)どちらへも直接アクセスが可能な動線となっています。
客室としては玄関ですが、茶室としては「露地(ろじ)」といったところでしょうか。
そのコンセプト(茶室)から「蹲踞(つくばい)」の意と解釈しています。
特別室 松琴亭(トイレ)
トイレも玄関スペースの中に設置されています。
特別室 松琴亭(一の間)
玄関を上がって左手から「一の間」へ入ります。
一の間は「11畳」の広さですが、茶室的に入口の「2畳」は「寄付(よりつき)」と考えてよいでしょうね。忠実に「石炉」や「厨子棚」も再現されています。
しかし出張帰りに立ち寄ったとはいえ、この空間に「RIMOWA」は似合いません、押入れに閉まっておくべきでした。
メインスペース(居間)です。
表現するのは難しいのですが「凛」とした「空気」が客室を漂っています。
「松琴亭」を語るには外せない斬新な「市松模様」の「床貼付(はりつけ)」と、
「襖(ふすま)」も見事な再現ですね。
抹茶と和菓子(ウェルカムドリンク & スイーツ)
コンセプトが茶室ですから、ウェルカムドリンク&スイーツは当然「抹茶」と「和菓子」です。
「モエ・エ・シャンドン」は到着に合わせての準備を事前にリクエストしていました。
いずれも美味しく頂きました。
特別室 松琴亭(二の間)
二の間(6畳)は「寝室」としてのスペースです。
客室付の浴室(洗い場と露天風呂)は二の間から続いています。
次回は「浴室」と「その他客室施設」を掲載したいと思います。