京都滞在の夜は「鷲峰山 高台寺」へ夜間拝観に訪れました。
昨年とほぼ同日に訪れた京都でしたが、完全なる「紅葉」には少し早かったようです。11月20日前後から月末辺り迄が「見頃」でしょうか。
遺芳庵(Iho-an)
高台寺を代表する茶室ですね。近世初期の商人・灰屋紹益とその夫人・吉野太夫が好む茶席で、京都市上京区にあった紹益の旧邸跡から明治41年(1908年)に移築されたものです。
「開山堂」に隣接する庭園と偃月池を横目に、春は「枝垂桜」で有名な「波心庭」へと歩を進めます。
波心庭(Hashintei)
今年は「秋と雅」をイメージした巨大絵画ですね。図柄は古今和歌集の和歌をイメージし、月と紅葉、水の流れを表現しているそうです。
昨年は約3,000枚の瓦でつくられた2頭の龍が波心庭を昇る姿でしたが、その頭部は別の場所へ設置されています。
臥龍池(Garyochi)
昨年同様、「臥龍池」を見るために京都へ来ました。ここが目的の場所です。
ここでは誰もがライトアップされた空間よりも、足元の水面に映る「木々の姿」に目を奪われ、その美しさに言葉を失います。修学旅行生達もここでは無口です。
「明鏡止水」とは正にこのことですね、龍安寺の「蹲踞」同様、私にとって京都は「自身の心」を穏やかに安定させる大切な場所だといえます。