「月燈庵」最終の記事は「食」関係です。
以前(3年前)滞在した際、強く記憶に残ったのが「食事」でした。マップ内に印(しる)された「施設」での飲食関係の記事を中心にエントリーします。
渓酔居(夕食)
朝夕の食事は、特別室母屋「渓酔居」で食します。
各客室専用の個室が用意してあり、滞在した「松琴亭」専用個室はHPに掲載されている「二面採光」の角部屋で、この個室が「最も広い」設定です。
また「スタンダード室」用の食事処「月燈庵」は、滞在者全員が「大広間」での食事となります。
生憎の天候及び外気温差で窓が「結露」していたため、夕食時の景観はいまひとつでした。
食前酒は「月燈庵」の名を冠した清酒をベースに「モヒート(風)」を創作して頂きました。
自家製「ミント」が新鮮(摘立て)で、風味豊かな「モヒート」です。
「お品書き」です。全品の感想も何なので、特に美味しかった3品を挙げます。
1品目は「紅蟹 信州仕立て 蕎麦」:勿論、手打ちですが、夏蕎麦にしては味も風味も文句無しでした。
2品目は八寸の「鱧(はも)」:鱧と言えば「京都」のイメージですが、その伝来元は「大分県(中津)」で、「鱧料理」は大分が「祖」といえます。
「秋」を感じさせる演出も素晴らしいですね。
「豊後牛」は元々美味しいため、カウントしません。
口直しの「柚子氷」です。
3品目は「鯛めし」:そのまま3口程食し、鯛の風味を楽しんだ後に「湯葉餡」をかけ食します。この品が最も美味でした。
デザートは選択制で「大吟醸ブリュレ」OR「無花果(いちぢく)寄せ」です。私が前者、妻が後者を選択しました。
とても美味しく頂きました。特に「御飯(米系)」の美味しさは、私的なランキングではトップクラスですね。ちなみに総料理長は「なだ万」出身です。
9月からのANA機内食「Premium GOZEN(福岡発夕方便)」では、得意の「米系(炊き込みご飯)」や名物の「魚系(鱧料理)」等を予定しているそうですが、月燈庵の厨房で創る訳ではありませんので、この美味しさが出せる(伝えられる)のか?が非常に不安でもあります。
特別室専用ラウンジ(母屋)
夜の「特別室専用ラウンジ」です、食後に「渓酔居」から降りて寛ぎました。
滞在中、ラウンジで他の宿泊客を見ることは1度もなく、貸切の状態です。
カウンターに腰掛け、ライトアップされた木々を眺めながら「珈琲」を頂きました。
談話室(スタンダード室用ラウンジ)
「Bar Ripe」はチェックイン等を行った「本館母屋」で運営されています。よって、靴に履き替え「長い道のり」を歩かねばなりません。お酒を飲むのも一苦労ですね。
中間地点の「談話室」で休息を取りました。
暫し涼んで、再度「歩き」ます。
ようやく「観樹橋」が見え、渡り終えると
本館母屋(Bar Ripe)へ到着です。
Bar Ripe(本館母屋)
チェックインの手続きを行ったフロントスペースが、夕方から「Bar Ripe」へと変貌します。
全館満室にも関わらず、利用者は我々だけでした。
昼間は手続きや他の利用客等に色々と気を取られ気付きませんでしたが、築300年の「古民家」を移築しただけあって見事な「梁(はり)」です。
この「囲炉裏」も、床ごと刳り貫いて持っ来た感じですね。
ロビーカウンターです。
このテーブルトップも古民家の「扉」を再利用しているようです。
大分県宇佐市安心院町は「安心院葡萄酒工房」で造られている「スパークリングワイン」を頂きました。安心院葡萄酒工房とは、焼酎「いいちこ」でお馴染みの「三和酒類(株)」の洋酒部門です。
このスパークリングワイン、「シャルドネ」の「EXTRA BRUT(辛口)」で、正直「美味しい」です。
また「BLANC DE BLANC(ブランドブラン)」で「瓶内2次発酵」の拘り具合は、国産ではなかなか見掛けない代物ですね、シャンパン同様の製法です。今回の滞在で良いモノに巡り合えました。
価格も大差無いので、家飲用の「DOMAINE CHANDON BRUT」を「安心院」に替えようと思います。
「Bar Ripe」終了時間まで楽しく飲みました。
渓酔居(朝食)
翌朝の朝食です、朝食の感想も簡素に。
「味噌汁」は1杯目と2杯目で異なる「具材」となっていますので、お代わり必須です。
作りたての新鮮な「野菜ジュース」も美味でした。
「御飯」も1杯目は少し硬めに仕上がった「釜炊き」(釜ごと提供されます)の「おこげ」付き、2杯目からは少し軟らかめでツヤのある「御飯」が「おひつ」で提供されます。
「和牛肉味噌」は御飯の「お供」、「柚子胡椒」は味噌汁への「アクセント」で、これだけでも結構イケます。元々、朝食は細い私でも「お代わり」して頂きました。
兎に角、御飯が美味しく仕上がっています。ちなみに「柚子胡椒」はお土産用にも販売されています。
デザートはプレーンヨーグルト。
朝食会場個室からは、眼下に「松琴亭」が見えました。食後は下の階(ラウンジ)で珈琲タイムです。
チェックアウト
チェックアウト10分前にスタッフがバゲージを回収し、遠いフロントまで運んでくれます。
また、清算時には「ポストカード」と、「次回用」にということで、5,000円の「クーポン券」を頂きました。
今回の滞在も快適でした。最小限の接触で、完全に近い「プライベート」な空間を提供してくれ、かつ色々なリクエストへ柔軟に対応したくれたスタッフの方々に感謝します。