先週は久し振りに航空機へ搭乗し、一路宮城県は仙台市へ。
FUK(福岡)⇔SDJ(仙台)間のANA(NH)便は、IBX(IBEX Airlines:FW)との共同運航で、運航機材の全てがIBX機となっています。いつしかの宮崎(KMI)線搭乗以来のような気がするw
ANAホリデイ・イン仙台
此度の滞在先は仙台駅にも程近いIHG系のANAホリデイ・イン仙台を選択。
週末にもかかわらず、2名2泊で18,000円(税・サ込)は安い。
しかも数年前にANAからもらったステータス(当時はスパイアエリート)のおかげで、いまだに(コロナの影響から)ワンランクしかダウンしていないプラチナエリートのため、毎日ウォーターボトルが2本追加されました。
客室の稼働率が悪いための措置(格安販売)なのでしょうが、見込んでいた東京オリンピックでの需要もさほど望めなくなったホテル業界がいつまで持つのか?不安でなりません。
源氏
此度の仙台滞在、その主たる目的は友人の墓参りでした。あの震災からちょうど10年、まだまだ完全復興とはいえませんが、区切りの10年でもあります。
親友だった彼の墓前で手を合わせ、夜は亡き友を偲びつつ、その彼が以前紹介しくれた源氏で献杯です。
店内はコの字カウンターのみの約18席。BGMなど余計なモノは一切なく、かといって満席でも騒がしくない。皆が周りに配慮するノスタルジックな大人の空間。
まさに昭和の空間ともいえ、割烹着姿の素敵な女将さんがワンオペレーションで切り盛りされています。
サイドメニューはあるものの、基本的に1杯につき、お通し(アテ)が1品付いてくるため、フードをオーダーする必要はないでしょう。
今回は1杯目に春菊の和え物、2杯目には冷奴(特にこの冷奴は美味い)、3杯目は刺身、4杯目がおでん(もしくは味噌汁から選択)。
そしてこの店最大のルールは、4杯目で終了しなければならないということ。
勿論、2杯・3杯で終了しても構わないのですが、4杯目を終えると、おもむろに精算を行い店を後にします。
暗黙のルールのなか、大人たちが静かに酒を楽しみ、静かに帰って行く。何とも居心地の良い空間でした。
この先の10年
人は突然いなくなる、何の前触れもなしに。
それを痛いほど感じ、胸に刻んだ東日本大震災でした。
そして残された者は、その辛さ、空虚さに耐えて行かなければなりません。
あれから10年が経過した今でも、その辛さや空虚さは残ったまま、この先も完全に消えることはないでしょう。
またこの先10年が経過した後ことなど、誰も分かりません。が、さらに復興は進み、明るく新しいカタチの未来が待っていると信じています。
願わくばそのような素敵な報告を行うべく、今回のように再度彼の墓前へ訪れたいですね。